情報処理演習2022 タイピング 練習・記録・レポート
目次
情報処理2021トップ /今日の講義 /お知らせ /今迄の講義内容 /講義資料 /先生のGoogleドライブ /先生のOneDrive /Office365ホーム
1. タイピング練習と記録メモ
1.1. 練習用 Web アプリ
寿司打を使いましょう。
1.2. 練習の難易度
後で練習成果を可視化するので,同じ練習難度でやりましょう。
- 難易度は,「普通」を選ぶ
- コースは,お手軽3000円
- できれば,タッチタイピング(キーボードを見ずにキー入力する)ができるようになりましょう。
- まずキーボードの各文字の場所を覚えましょう。 (教科書 2.4節,pp.20~21)
1.3. 結果のメモ
- タイピングの結果をメモしましょう。
- 記録するための Windows アプリは,「メモ帳」を使いましょう。 後で,エクセルで表やグラフにします。
- ファイル名は,「タイピングメモ」にして,自分の「情報処理演習フォルダ」 の中に保存します。
- 日付,回目, 入力文字数,平均キータイプ数,ミスタイプ数を半角コンマで
区切って並べます。
- 数字やコンマは 半角英数字 にします。
- 獲得金額や順位も保存したければ,やはり半角コンマで区切って,行の後ろに続けて書きます。
- データを半角コンマで区切って並べたものを CSV 形式と呼びます。
- CSV形式のデータは,エクセルに 表 として,取り込めます。
- 獲得金額や順位も保存したければ,やはり半角コンマで区切って,行の後ろに続けて書きます。
下記のように記入します。
日付, 回目, 入力文字数, 平均キータイプ数, ミスタイプ数
例えば,下記のような記録になります。省略した箇所は,空白にして,コンマは省かず記入します。
日付, 回, 入力文字数, 平均キータイプ数, ミスタイプ数 2014.1.14, 1, 167, 2.5, 10 , 2, 153, 2.4, 8 , 3, 163, 2.4, 7 , 4, 153, 2.4, 8 , 5, 153, 2.4, 8 2014.1.21, 1, 173, 2.6, 11 , 2, 169, 2.5, 12 , 3, 171, 2.6, 10 , 4, 171, 2.6, 10 , 5, 171, 2.6, 10
毎回一番末尾に結果を追加記録し,保存します。
タイピングメモのコピー(バックアップを作る)
毎回,タイピングメモのコピー という名前でコピーを作りましょう。 何かのはずみに記録をなくした時に,役立ちます。
バックアップは,USBメモリや GoogleDrive にも作ると更にデータの喪失に備えられます。
2. タイピングメモと記録表の管理
2.1. タイピングの記録メモ
- 自分の情報処理フォルダ の中に,
- タイピング フォルダを作成し,
そのフォルダの中に,
- タイピングメモ.txt を作成しましょう。
- タイピング フォルダを作成し,
そのフォルダの中に,
2.2. 「メモ帳」アプリを動かす
- ウィンドウズキー を押して,「スタート画面」を出す。
- 一番下の検索領域に「メモ帳」を入力する。
- 「メモ帳」アプリが表示される。
- ダブルクリックして動かす。
2.3. タイピングの記録の追加
- タイピングメモ.txt をダブルクリックして,メモ帳を動かします。
- 末尾に今日の記録を,先週と同じ形式で,追加してください。
- 半角コンマでデータを区切ること
- 各行のデータ数をあわせること
2.4. メモから表を作る (こぴぺ)
今日は,正しい表になっているか,確かめてみましょう:
- Excel にテキストデータ(CSV形式)を貼り付けるを参考にしましょう。
- デスクトップにある Excel のアイコンをダブルクリックして,Excelを動か す。
- メモ帳で,開いている タイピングメモ のすべてを コピー し,
- Excel の表の右上端でクリックし選択します。そこで,右クリックし,貼り付けを選びます。
- 「貼り付けのオプション」から,「外部データの取り込み」をえらび,いっ たん取り込みます。
- 右下にあらわれる (Ctrl)をクリックし,
- テキストファイルウィザードを使用して,
- 区切り文字や,日本語コードを指定すると,表としてコピーされるはずです。
- 正しく表ができるまで,タイピングメモの修正こぴぺを繰り返してください。
- 表を タイピング記録表 という名前の Excel 文書で保存してください:
- Excelブック
- 日本語コードは,utf-8
2.5. 表の枠を固定
記録数が多くなり,表が画面に収まりきらなくなった時, 表の先頭と末尾が同時に画面に表示されているようにします。
- 先頭付近のセル(例えば、B列の5行目とか)を選び、
- 「表示」メニューから「ウィンドウ枠の固定」し、
- 表の先頭部と末尾部が同時に表示されている状態にする。
3. 正しいキー数のグラフを描く
3.1. 列を選択する
表の枠を固定し, 表の先頭部と末尾部が同時に表示されている状態で、 下記のようにデータ列全体を選択する:
- 頭でクリック
- お尻でシフト+クリック(追加選択)
3.2. 別の列を更に選択する
表の先頭部と末尾部が同時に表示されている状態で、 別の列を選択するには,下記のようにデータ列全体を選択する:
- 頭でコントロールを押しながらクリック
- お尻でシフト+クリック(追加選択)
3.3. グラフを表示
列の選択が終わったら:
- 「挿入」メニューの「おすすめグラフ」タブから,好きなグラフをえら ぶ
3.4. グラフの保存
記録表とは別に,グラフを保存しておきましょう。
「別名で保存」します。名前は「タイピンググラフ」にしましょう。
4. タイピング練習のグラフ化
4.1. グラフに描く項目
- 正しいキー数
- ミスタイプ数
- 全入力キー数 (後で)
- 正しいタイプ率 (後で)
- ミスタイプ率 (後で)
- それぞれの直線近似式
4.2. 正しいキー数とミスタイプ数をグラフにする
表の枠を固定
- 見出し行付近と最終行付近を同時に見るために
- 左上隅に枠を入れるセルを選択し,
- 「表示」メニューから「ウィンドウ枠の固定」
正しいキー数のデータ列を選ぶ
- 上のウィンドウで見出しセルをクリック(えらび),
- 下のウィンドウで最終データセルをシフトクリック
続けてミスタイプ数を選ぶ
- 上のウィンドウで見出しセルをコントロールクリック(追加選択),
- 下のウィンドウで最終データセルをシフトクリック
グラフを描く
- 「挿入」メニューからグラフの種類を選ぶ
グラフを直線(線形)近似して直線化,成長しているかを可視化
- 直線として見たいグラフをクリックし,すべての点を選び,
- その点の上で,右クリックし,近似曲線の書式設定メニューを出す:
- 線形近似を選び,直線を表示させる
直線の式を表示し,成長の割合を知る
- 直線の上で右クリック,近似曲線の書式設定メニューを出し,
- 数式の表示をチェックする
4.3. グラフに描かれているデータ範囲の確認
- グラフ上の点をクリックし,グラフ上の全ての点列を選択する。
- すると,グラフ上の全ての点列に対応した,データ列が四角で囲まれ,
- 正しい範囲になっているか,確認できる。
4.4. データの最終行の追加
表の終りを示すために,最終行を作ります。
以後,表にデータを追加する時は,この最終行の前に追加します:
- 最終行の右端で右クリックし,行の挿入を選び,あたらしい行を追加
- 必要な行数を新しく作り,
- 新らしいデータを書き込む
グラフや計算式が,最終行まで使って書かれていれば,データを追加するだけ で,グラフや計算値が変更されます。
4.5. 表の先頭に統計値を計算する (あとで)
- 最高値,最低値,平均値, 直線の傾き
- 正しいキー数とミスタイプ数の間の相関係数の計算
- 相関係数の意味
4.6. 自分の成長度の評価 (あとで)
- グラフと統計値をコピーし,Word 文書に貼り付け
- 客観的なデータをもとに,自分のタイピング練習成果を評価する
4.7. グラフの描き方について
表からグラフを描く時,このページの最後にある推奨サイトを参考に,下記の 方法を学びましょう。
- グラフを別々に描いて,合わせる方法
- グラフの種別を変える方法
- 左軸,右軸, 下軸の指定
自分のために,講義中参考になったサイトを記録し,卒業後でも使えるよ うにしましょう。
もし下記サイトが役に立ったならメモして置きましょう。
- とりあえず,お気に入りに保存しておいて,後でお気に入りをコピーしましょう。
- どこかずっと保存できる場所に。
グラフの書き方について,推奨する説明サイト
- グラフの作り方–Excel・エクセル
- グラフ作成のコツ–Excel・エクセル
- 複合グラフの作り方–Excel・エクセル
5. 練習成果の統計処理
5.1. 統計値の計算
正しく打ったキー数,ミスタイプ数のそれぞれについて,
- 平均値,最高値,最低値を求める計算式を作りましょう。
- 表の先頭に記録しましょう。
5.2. 上達度の計算
- 直線とみなした場合,その(近似)直線の傾きを求める計算式を作りましょう
- 直線とみなすことにはどんな意味があるか考えてください
5.3. 正しく打ったキー数とミスタイプ数の関係
自分の上達度にミスタイプ数はどう関係しているか調べましょう。
- 正しく打ったキー数とミスタイプ数の関係を見るために,ふたつのデータ列
の間の「相関係数」を調べます。
- まずは,相関係数の意味を調べてください。 たとえば,「相関係数」ってなんですか? 。
- 相関係数は,ふたつのデータ列の間に比例関係があるかないかを判断する 基準ですよね。
正しく打ったキー数とミスタイプ数の間の相関係数を計算してみましょう
計算式は,=correl(正しく打ったキー数列, ミスタイプ数列)
- 相関係数が正なのか負なのか? 負の場合は,逆の相関となります。
相関係数の大きさは?
相関係数の値 相関性の強さ 1.0 ~ 0.7 高い相関がある 0.7 ~ 0.5 かなり高い相関がある 0.5 ~ 0.4 中程度の相関がある 0.4 ~ 0.3 ある程度の相関がある 0.3 ~ 0.2 弱い相関がある 0.2 ~ 0.0 ほとんど相関がない 出典:「社会調査の基礎」放送大学テキスト
5.4. 自分の上達度は?
ベストなのは,正しいキー数が増え,ミスタイプ数が減ることですが,自分の 場合,どうなっているか,近似直線の傾きと相関係数から判断しましょう。
6. 表計算/数式と関数
表中のセルに,計算式を記録しておくことができる。
6.1. いい点
やり方を保存しておくことができるので,
- 何度も使う場合,
- データを変更していく場合,
- 自動的に計算しなおしてくれ,
- 人による操作を必要とせず,間違いが起こりにくくなる。
6.2. 数式を使うための準備
数式の表示
「表示」メニューを開き,「数式」をチェックし,数式表示バーを表示する。
数式表示バーは,セルの中の数式を入力・編集に使う。
6.3. 数式の入力
- = で書き始める。
- = の直後に関数名と()を書く。
- () の中に計算に使う データや*データ列* を指定する
6.4. データ
- 数値そのものかセル(の中の数値)で与える
6.5. データ列の入力
- セルは A10 とか書く。A$10 は10行目固定。$A10はA列目固定。
- データ列の指定 は,C1:C100のように。C列の1行目から100行目までの範囲。
6.6. 関数の利用
データを処理する便利な関数がいろいろ用意されている
- 平均は =average(C1:C100)
- 最高は =max(C1:C100)
- 最低は =min(C1:C100)
- 傾きは =slope(C1:C100, B1:B100)
- 相関係数は =correl(C1:C100,E1:E100)
6.7. ふたつのデータ列が必要な関数
直線の傾き slope
- 直線近似したときの傾きは,=slope(C1:C100, B1:B100)。
- c1:100 が直線とみなすデータ列
- B列には全体の通し回数を入れておく。
相関係数 correl
- =correl(C1:C100,E1:E100)
- C1:C100 が正しいキー数
- E1:E100 がミスタイプ数
6.8. 通し回数列の作り方
新らしい列を作る方法:
- B列の先頭へいって,クリックし,B列全体を選ぶ。
- 右クリックし,「挿入」から「列」を選ぶと,
- もともとのB列はC列に移動し,新らしいB列ができる。
通し番号を作る方法:
- 1回めのセルにいって,1を入力する。
- 2回めのセルにいって,2を入力する。
- 2回めのセルの右下に現れた「黒くて小さな四角」(フィルハンドル)を, 最後の行 までドラッグ。
- すると,通し番号を埋め込んでくれる。
7. タイピング練習レポートの作成
7.1. 目的
- 「レポートの書き方」の実践
- Excel と Word を使い分けて文書を作ることに慣れる
- 自己評価すること
7.2. 内容
「レポートの書き方」で覚えた方法で, Word を使って,タイピング練習レポートを作成してもらいます。
下記の内容について書いてください。
- 練習成果を客観的に評価するためのグラフと数値をしめす
- 自分の練習結果の提示
- 練習回数
- 最小値,最大値,平均値
- グラフと近似曲線と直線の式
- 正しいキー数とミスタイプ数の間の相関
- 自分の練習結果の提示
- 練習経験やデータをもとに自己評価する
- 成長の傾向
- 速さと正確さの傾向
- 得られた成果や良かったこと
- 問題点と改善策
- 感想
以上を Word で作成し,さらにpdf にし,両方のファイルをレポート提出フォ ルダにへ提出してください。